お知らせ

新潟広告協会「令和5年度広告セミナー」を開催しました

 12月7日、広告セミナーを開催し「地域ブランディングがうまくいかないのには理由がある」をテーマに、アートディレクターの水口克夫氏がその解決手法を講演しました。会員ら約120名が熱心に聴講しました。
 水口氏は、自らの会社での取り組みの失敗例や地方新聞社のブランディングに関わった経験を語る中、新聞社の例では、同紙の目標を「地域の情報を集めて地元に伝えていくメディア」から「地域の強みを地元と共有するメディア」に捉え直すことで、紙面展開のアイデアが生まれたと振り返り「ブランディングを成功させるには、与えられた課題を鵜呑みにせず、そのブランドの強みは何なのかを多様な視点から見つめ直して、課題や目標を再定義することが大事だ」と話しました。さらに、そうした気づきを実践する中で、思考能力鍛錬のツールとして開発した「45の視点カード」と「思考の4象限」のメソッドを紹介しました。
 カードは「行政」「若者」「オタク」「宇宙人」などユニークな視点から問題を思考してもらう切り口。ゲーム感覚でさまざまな視点から意見を出し合うことで、問題の本質が見えてくるといいます。水口氏は、思考結果をさらに「抽象的」・「具体的」・「当事者的」・「一般的」の4象限から立体的に考えることで「より思考をメタ化(俯瞰的)して、深掘りできる」と解説し「多様な視点で物事を考え、俯瞰して物事を見る力を付けて欲しい」と結びました。

水口氏の活動についてご参考 https://www.schola-hotchkiss.com/
写真説明=講演する水口克夫氏

講演する水口克夫氏