お知らせ

令和5年度 見学会を実施しました。 「大倉喜八郎のふるさと蔵春閣と新発田の観光振興を学ぶ―新発田市訪問」

 新毎年恒例の新潟広告協会・見学会を10月18日(水)に実施し、会員ら20名が参加しました。
 今回のテーマは「大倉喜八郎の足跡と蔵春閣、新発田市の観光振興」。JR新発田駅にほど近い中心部に移築され、今年4月29日から一般公開された歴史的建造物「蔵春閣」を訪ねつつ、新たな観光拠点を目玉に、にぎわいづくりを目指す市の観光戦略を学びました。
 「蔵春閣」は、幕末から明治期にかけてわが国を代表する実業家として活躍した新発田出身の大倉喜八郎が1912年、東京・向島の隅田川沿いに建てた別邸です。日本建築の贅をつくした2階建ての建物は当時、迎賓館としての役割を担い、渋沢栄一ら政財界の要人や海外の賓客をもてなしたと言われています。
 この日は、まず蔵春閣にほど近い、図書館や子供向けの遊び場、市民向けの会議室などを備えた新たな複合交流施設「イクネスしばた」を訪ね、同市観光振興課の渡辺貴守課長から市の観光戦略についてレクチャーしていただきました。渡辺課長は、蔵春閣は見学だけでなく貸館もできる施設と説明し「両施設を中心市街地活性化の拠点として市民に活用してもらい、にぎわいを醸成するとともに、地元商店街や城下町に残る歴史的な街並み、地域の観光施設や名産品、食文化などとも連携しながら、新発田市の魅力を国内外に発信していきたい」と語りました。
 開館まもない蔵春閣にはこの日も県内外から観光客が詰めかけていました。閣内に登った参加者は、大倉喜八郎が私財を投入した豪華絢爛な造作の数々に目を見張るとともに、日本経済の黎明期に新発田から労苦立身して、今も数多くの大企業群につながる財閥を築いた大倉喜八郎に想いを馳せていました。