お知らせ

「五泉ニット工場見学会」~五泉市におじゃましました。


恒例の見学会、今年は日本一の生産高を誇るニット生産地、五泉市のニット工場を訪れました。安定した量産システムと、長年培ってきた技術力は、多くの大手アパレルから支持されています。近年は五泉ニット工業協同組合によるブランド化事業もスタートし、ブランドマークの制作や県内外での展示販売会など、地域をあげての情報発信に取り組んでいます。

 参加者は約30人。一行を乗せたバスは五泉市へ向かいます。到着後A班、B班に分かれ、A班は高橋ニット株式会社、B班は株式会社三栄ニットへ。企画、編立から裁断、縫製など、ニット製品が作られる工程をご案内いただきました。先端の新鋭編機、そして熟練の職人技に、感嘆することしきり。
 その後一行は合流し、五泉ニット工業協同組合事務所へと移動。組合理事長の髙橋雅文さんと、ブランドロゴの制作を手掛けた㈱フレームの石川竜太さんのお話を聞きました。演題は「五泉ニットの特徴とブランド化戦略」。水資源と豊かな自然を背景に、古くから織物やニット産業が根付いた五泉市。ファストファッションや海外製品との競合が続く中、域内で関連業者が集積しているという強みを生かし、多くの若手後継者とともに、商品開発、販路拡大、そして人材育成にも取り組んでいることなどを紹介いただきました。




 石川さんはブランドロゴマークの制作にあたって、最初に市内ニット工場や関連企業を訪ねヒアリングを重ねたと話しました。「五泉の『五』をモチーフに、ニットに関わる多くの人々が協力しながら五泉という街を編みあげている」というイメージです。
 五泉ニットは昨年10月に「地域団体商標」を取得、今後の地域経済活性化のツールになると期待されています。また今年2月には「ふるさと名物応援宣言」で、地域資源としてのニット製品やニット小物の付加価値を高めるブランド事業強化をはかっています。新潟を代表する特産品、五泉のニット製品がより一層全国の生活者に届くよう、願わずにはいられません。ご協力いただいた五泉ニット工業協同組合のみなさま、たいへんありがとうございました。